昔ながらの手法で丁寧に作られている明がらす、その製造過程をご紹介いたします。
1.材料はその日の気温や湿度に合わせて微調整いたします。長年の力仕事により当初の高さより低くなった作業台をはじめ、大正時代から使っている分銅量りや、明がらす作り特有の作業に合わせた手作りの道具など歴史を感じる小物達も明がらすの製造に欠かすことが出来ません。
2.熟練した職人により手作業で製造が進められます。香ばしくごまを煎りつけたり、シロップを煮立てるのに活躍する昔ながらのかまどです。
3.明がらすの素となる生地を棒状に練り上げていきます。全身の力を使ってリズミカルにこねられる生地はまるで生き物のようです。
4.作業台いっぱいに伸ばした雲平細工の生地。一枚の厚さはわずか数mm。下の机がうっすら透けて見える位の生地作りに職人の技が光ります。伸ばしきったら先ほどの棒状にした生地に巻いていきます。
5.切り分けてから一晩落ち着かせます。翌日一個一個切り分けたら包装し、明がらすの出来上がりです。